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4.142017
特殊詐欺に注意!警察官を装い5,400万円の被害額
今年4月、那覇市に住む69歳の男性が、警察官を名乗る男に約5,400万円を騙し取られる事件が発生。
事件の発端は、金融機関の職員や警察官を名乗る男から電話があったことです。
預金が狙われている可能性があるので引き出してください。
と言い、預金を引き出させました。さらに、
他の人を行かせるのでお金を預けてください。他言はしないでください。
警察官を名乗る人物を被害者宅に向かわせて、現金を受け取りました。
これが詐欺の手口です。
沖縄県警は「警察官や金融機関の職員が預金を引き出すように指示をしたり、現金を預けるように求めることはありません。このような電話を受けた場合は、必ず最寄りの警察や銀行、家族や友人に相談してください」と注意を呼びかけました。
増える特殊詐欺の形態
不特定の人に対して、電話・FAX・メールを使う特殊詐欺。
いわゆる「振り込め詐欺」の種類です。オレオレ詐欺もその1つですが、息子や親族を装い「オレだよ。オレ」などの手口は既に時代遅れとも。
今回のように警察官や金融機関を装って、いかにも現実的で事態を急ぐ状況を作り出すのが「特殊詐欺」です。
最近では、金融商品などの詐欺が台頭してきました。
手紙やメールで「出資者を募っています。手紙(メール)を受け取った方のみ出資できます。1口1万円から投資できます」と伝えて、受信者は特別扱いを受けているように錯覚して騙されます。会社名を調べて実在する会社とわかると、安心して株を購入してしまうのです。
劇場型詐欺の卑劣な手口!
実に巧妙にストーリーが形作られた特殊詐欺は「劇場型詐欺」と呼ばれます。
1つ実際に起きた事例を紹介したいと思います(一部改変しています)。
ある市民体育館で、小学生のミニバスケットボールの大会が行われていました。
すると、体育館の事務室に1人の母親が呼ばれました。電話は警察からです。
問い詰めると、少し前に市民体育館で盗んだものだそうです。そのため、体育館の事務室へ問い合わせをしました。
○○さん、財布はなくなっていませんか?
確認してみると、確かに財布がなくなっていました。そのことを伝えます。
これから警察署の者が、体育館まで財布を届けに参ります。しかし共犯者がいる可能性もありますので、クレジットカードは念のため停止した方が良いです。
一刻を争うので、取り急ぎ、警察署よりクレジットカード会社に被害状況を含めて連絡します。暗証番号を教えてください。
彼女は4桁の暗証番号を伝えました。
体育館に到着するまで30分ほどです。それまでお待ちください。
いくら時間が経過しても、待てど暮らせど警察は来ません。
警察に電話してみると「それは詐欺です」と一言。すぐに銀行へ向かいますが、預金はすべて引き出されていたそうです。
よく考えられた劇場型詐欺です。1つ言えることは、暗証番号は絶対に誰にも教えてはいけません。それが警察でも、親でも、婚約者でも。すべては疑ってみることから始まります。
一歩でも立ち止まることで、その場の流れを防ぐことができます。