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12.12016
浮気・不倫調査に使える?スマホを遠隔操作するソフト作成で逮捕者
2016年11月30日、他人のスマートフォンを不正に遠隔操作できるソフト「Androidアナライザー」を作成したとして、横浜市のソフト開発会社「インターナル」の社長ら男女3人が逮捕されました。
他人のスマートフォンに無断でソフトをインストールして、不正に遠隔操作する行為が横行し、開発会社はこのような状況を把握した上で作成したとみられています。スマホ利用者の意思に反してインストールされた、ソフトそのものが不正指令電磁的記録(ウイルスなど)に当たると判断され、逮捕に至りました。
メールやLINEのやりとりも閲覧でき、2014年8月以降においてソフトの購入者は1200人に上るそうです。
宣伝されていたソフトの用途
開発会社が紹介していた用途は以下の通りです。
これだけ見れば正しい使い方なのですが、中には悪用する者がいるのは容易に想像がつきます。
開発会社は、不正に他人のスマホにこのソフトをインストールするのを禁じていましたが、防止策が弱すぎました。
- 紛失したスマホ端末の追跡や盗難防止
- 端末内データのバックアップ
- 子供や祖父母の防犯対策としての居場所確認
- サボり癖のある社員の勤怠チェック
- LINEいじめの把握
利用者側も罪になる!?犯罪への悪用
ネット上では「不倫調査に使える」といった情報が流布され、勝手に他人のスマホを遠隔操作で監視する不正が横行していました。また、女子高校生に乱暴した上でソフトを無断でインストールして、遠隔操作で写真撮影やLINEの内容を監視するという事件も発生したのです。
警察は、このソフトの利用者も摘発しています。
無断で他人のスマホにインストールしたとする不正指令電磁的記録供用を行なった為であり、警察は利用者の一斉摘発に乗り出すようです。
では、無断ではなく合意の上ではどうなのでしょうか。
そもそも「不正指令電磁的記録」とは?
コンピューターに不正な指令を与える電磁的記録で、コンピューターウイルスなどが典型です。
これら不正指令電磁的記録を【作成する】【取得する】【使用する】ことは犯罪になります。
合意の上でインストールしたのであれば、おそらく罪にはならないかもしれません。
しかしそれが正当な理由で供用したという証明は難しいので、利用するのはすぐ止めたほうが良いでしょう。
このような不正なソフトは、他にもまだまだありそうです。
同ソフトをめぐっては、15道府県警が利用者の3人を逮捕、10人を書類送検しています。自分のスマートフォンを操作されないために、防犯対策はしっかりとしましょう。
不倫調査や子供のいじめ把握、社員の勤怠チェックは、不正ソフトではなく、我々探偵にお任せください!