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過去最高の被害額、大阪で5億7,000万円の振り込め詐欺事件

2016年5月31日、大阪府警は、府内に住む会社経営の80代女性が証券会社社員などを装った振り込め詐欺の手口で、現金5億7,000万円をだまし取られたと発表しました。
1人に対する詐欺の被害額としては、全国で過去最高金額です。

【事件の概要】
今年1月、女性宅に証券会社の社員を名乗る男から「あなたの名義で金を振り込んだ」と電話がありました。
当初、女性は意味がわからなくそのまま何もしなかったそうです。しかし数日後、製薬会社の社員という男から「名義貸しの振り込みは犯罪だ」と脅されました。さらに金融庁職員を名乗る男も加わり「財産を没収される恐れがある、でも管財人にお金を預ければ没収されずに済む」と、指定した住所に現金を送るように電話で迫られました。恐怖を覚えた女性は、現金700万~4,000万円を数十回に渡り指定された住所に宅配便で送付しました。
知人に相談して詐欺事件だと気付き、合計5,7億円もの金額を振り込ませました。

最近の振り込め詐欺の形態には、以下のようなものがあります。

①現金振り込め型

現金振り込め型の詐欺家族や親族を装い、各金融機関を通じてお金を「振り込ませる」ものです。
面識のない不特定多数の者に対して、電話やその他の通信手段を用いて、対面することなく現金などを交付させる詐欺です。
「もしもし、オレオレ、おばあちゃん元気?ちょっと困ったことになってさ・・・」といった電話は要注意です。

②現金受け取り型

現金受け取り型の詐欺直接、犯人が現金やキャッシュカードを被害者の自宅などに取りに来る方法です。
オレオレ詐欺の約8割が、この現金受け取り型となっています。
事前に詐欺と気が付けば、受け取る現場に警察が待ち構えて犯人逮捕に繋がりやすいです。

③現金送れ型

現金送れ型の詐欺ゆうパックやレターパックといった宅配便を利用して、指定した住所にお金を配達させる方法です。
警察庁HPに、詐欺グループの拠点として使用されている住所地が公開されています。
荷物を送る前に必ずチェックしてください。

※普通郵便や宅配便で現金を送ることは、郵便法や各事業者の約款で禁じられています。
※「宅配便で現金を送れ」は詐欺ですので、絶対に現金を送らないようにしてください。


その声は本当に息子?オレオレ詐欺の手口

オレオレ詐欺の手口は、電話です。
詐欺を企てる犯人が電話をかけます。
あなたに息子からの電話と信じ込ませ、後にトラブルの発生を口実に、お金を要求する電話です。
オレオレ詐欺の犯人は、電話帳や卒業生名簿を始めとした各種名簿などをもとに、息子などの親族を装って電話をかけてきます。

その電話で、(携帯電話の番号が変わった)・(会社の携帯電話だから登録しておいて)などと言い、連絡先を犯人の電話に誘導します。犯人は声が違うことを怪しまれないように(カゼをひいて喉の調子が悪い)などと言って、あなたの息子の声とは異なることを不自然に思われないようにします。

そしてこう話します。

息子を名乗る詐欺犯
車で事故って今すぐ示談金が必要なんだ

息子を名乗る詐欺犯
電車に会社のお金が入ったカバンを置き忘れた

息子を名乗る詐欺犯
会社のお金を使い込んだ。会社にバレると訴えられる

トラブルが発生したことを口実にし、あなたを不安にさせます。

息子を名乗る詐欺犯
○○時までに用意しないとクビになってしまう

息子を名乗る詐欺犯
今から家まで取りに行くから

などと言い、早急にお金が必要であることを伝えます。
しかしこう続けます。

息子を名乗る詐欺犯
友達に頼んだから、その人に渡して

息子を名乗る詐欺犯
自分は手続をするために行けないから、部下を向かわせる


あなたの家まで、待ち合わせた駅まで、お金を取りに来ます。
実際には知らない人で、その現金受取役は「受け子」と呼ばれる詐欺グループの1人です。
電話でお金の話をするときは、注意してください。
振り込め詐欺が流行してしまい10年余りが経過していますが、未だ被害が跡を絶ちません。

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