お知らせ
4.202016
韓国警察を招いての教育研修会を開催
2016年4月15日(金)から3日間において、韓国から「大韓民間調査協会」の皆々様をお招きし、日本で教育研修会を開催いたしました(主催:一般社団法人 日本調査業協会)。
同協会の教育研修委員長を務める小原 誠は、【行方・家出調査】、【映像技術・画像編集】、【報告書作成】の3コマの講義を担当。
日本語で話し、通訳さんに翻訳してもらうといった形で進めてまいりました。皆様とても熱心に耳を傾けてくださり、感謝を申し上げます。
韓国では、まだ「探偵」という職業はないのだそうです。
日本で言うところの「何でも屋・便利屋」などが代行し、浮気調査や人探しなどを行っているようです。
今回は、韓国でも「探偵」を誕生させる為に、現役の韓国警察の方々などをお招きして、日本における探偵の現状や各調査方法などを3日間に渡り講義させていただきました。
【 ① 行方・家出調査】
探偵に必要とされる要素は、5つあります。
1,忍耐
張込みは、いつも椅子に座ってできるものではありません。激しい雨の中、夏の暑~い時期、冬の積もった雪の中で。大変な状況でも我慢する力、そして見失わない眼が必要です。
2,観察
身に着けているものや行動を観察することで、次の行動が予想しやすくなります。対象者が立ち止まって周囲を見回していたら、誰かと待ち合わせをしているのかもしれません。それが駅前で、オシャレな格好をしていたら、女性(男性)と会うと予想することができます。
3,探究心
なぜそうなるのか、それを何としても知ろうとする気持ちが大切です。「なぜ?」「どうして?」と考えをめぐらし、解明しようとする気持ちが重要です。
4,決断
調査をしていれば、ゆっくりと考えている時間がないことも多くあります。
対象者が細い道に入ったとき、すぐに後を追うべきか、少し待ってから行くべきか。電車では同じ車両に乗るべきか、隣の車両に乗るべきか。いつでも状況を判断して、自分の行動を決める力が必要とされます。
5,集中
調査いつ終わるかわかりません。浮気調査でホテルに行ったら?朝まで監視することも少なくありません。集中力が途切れたら、それは調査失敗を意味します。
【 ② 映像技術・画像編集】
左側の写真は、左は悪い例、右は良い例です。
写真の傾き、反射に意識を向けて撮影しなければなりません。少し角度を変えて撮れば、自分の姿を映すことなく撮影できます。
左下の写真では、水平が保たれず傾き、歩いている人の姿も目立ちます。2,3秒ほど待ってから人が通っていないときに撮影することを心がけましょう。
右側の写真では、同じ建物を撮影しています。
建物が大きいと1枚の写真に全体が入らないことがあります。ビデオカメラはデジタルカメラと違い、縦位置で撮ることはできません。そのようなときは、建物を上半分と下半分の別々に撮影して組み合わせると全体を綺麗に見せることができます。しかし、撮影する場所で建物全体の写真にならないこともありますので、注意が必要です。
【 ③ 報告書作成】
こちらの写真は、男性と女性がホテルに入るところです。
一見すると暗がりで人物の判断ができませんが、シャープネスや明るさを編集して、その様子をわかりやすくすることができます。この写真では顔は写っていませんが、後ろ姿や服装、持っていたカバンがよく見えるので、前後の事実関係から本人であると認められることができます。
お客様に提出するものは、時刻と写真付きの報告書のほか、DVDと写真があります。
ビデオカメラの映像をDVDにし、重要な瞬間の場面は、写真として印刷します。裁判所から「映像の出どころを明らかにしなさい」と言われてもいいように、この3点をセットとしています。
アメリカの探偵は特権階級?
アメリカの探偵は、ライセンス制度があり一定の信頼度が約束されています。身分も弁護士相当とされており、探偵の意見や報告書は、勾留されている受刑者の刑期をも軽減させる力を持っています。
日本では届出制で、今は誰でも探偵になれる時代(一定の条件があります)。
韓国でも、基盤や法整備が整い次第、探偵が活躍する時代が到来しつつあります。
발전 을 기원 합니다(発展を祈念いたします)
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